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「奪われたい自由 」 is writed by マスターOB@SM主従関係の相克.
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奪われたい自由

 ひと言で「奴隷」というが、程度の違う状態を幅広く含んだ言葉だ。

 相手に首っ丈という意味で使う「恋の奴隷」から、リンカーンが開放した「他人の所有物としての奴隷」まで、拘束の度合いが大きく違う。

 SMにおける奴隷が歴史上の本物の奴隷と根本的に違うのは、「所有されることを、本人が望んでいる」という点だろう。SMの奴隷は、自分の自由意思で誰に仕えるかを選べる訳だ。
 しかし、選んだ主による調教が始まると、途端に奴隷は自由を失い始める。奴隷宣誓書というものを書かされ、生涯の服従を誓ったりもする。これに署名しようが、血判を押そうが、法的な拘束力は全くないのだけど。

 愛する人に、自由を奪ってほしい。しかし、すべての自由を奪われたい訳じゃない。自分にとって、奪われた状態が心地よい自由だけを奪われたい。しかも、奪われることを許可したその自由を取り戻す権利は、常に確保しておきたい。

 危機意識とバランス感覚の備わったマゾヒストは、本人が意識しているか否かに関わらず、奴隷の現実的な立ち位置はその辺りだと考えている気がする。
「奪われたい自由 」 is writed by マスターOB@SM主従関係の相克.
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支配と服従
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支配と服従